PR
商用車や社用車など法人車として使われている車は著者の中で下記のようなイメージ。
『代わるがわる色んな人が乗っていて、粗雑な扱いを受けて乗り倒された結果、すごいボロボロになってて、走行距離もヤバイ。』
勝手にそんなイメージを持っているけど、特に走行距離が大幅な数字になっている走行過多の商用車ってやっぱり売れないよねぇ…
と思いがち。
でも実は全然そんなことなくて、逆に、最近では業者にとって商用車は買取する場合に有難い存在にすらなってきているのだ。
その理由は意外なところにあった。
ここでは商用車、社用車でもしっかり売れる理由と、高く売るための方法や査定先について、実際の買取価格も併せてまとめあげた。
商用車はなぜ高く売れるのか?その秘密は流通経路にあった
商用車として使われる車種の人気ランキング(カーセンサー2019年)は以下の通り。
1位:トヨタ ハイエースバン
2位:スズキ エブリイ
3位:日産 NV350キャラバン
4位:ダイハツ ハイゼットカーゴ
5位:スズキ キャリイ
6位:ハイゼットトラック
7位:トヨタ ハイラックス
8位:日産 NV100クリッパー
9位:スバル サンバー
10位:トヨタ ランドクルーザー70
この中でも、ぶっちぎりでダントツ人気が1位のハイエースバン。
荷物も詰めるし丈夫そうだし、商用車としては使い勝手が良さそうだね、ってもちろんそれが理由だが、10年経過したり10万km走っていたりするような車はほとんど値が付かないのは何となく皆さんご存知ではないだろうか。
でも、これが商用車、特に社用車としてよく使われているハイエースバンになると話は全く変わってくるのだ。
下記の画像を見てみてほしい。
見渡す限りのハイエースハイエース!
これ全部東アフリカに位置する人口約4200万人の共和国、ウガンダのタクシーなのだ。
日本で言うところの東京駅に当たる首都カンパラのタクシーパークに停車しているほぼ全てがハイエース。
ウガンダに渡ったハイエースはどうなるかというと、座席を全て取り払われた上で、3人がけ5列15人乗りシートに改造されて全部タクシーとして大活躍しているというのだ。
通常は15人乗りだが、ちょっと地方に行くと無理矢理30人くらい乗っちゃうそうだ…。
凄い。すごすぎる。
しかも、日本では乗って10万キロ、商用車ならそれでも20万キロ付近が限界かな?と思いがちだが、彼らは50万キロ、100万キロ乗ってもまだ使い続ける!
それくらい日本車は人気だし、特にハイエースの頑丈さは海外の発展途上国で高く評価されているのだ。さすが日本車。日本人としてちょっぴり誇らしい。
つまり、日本では廃車扱いになった車でも、そのほとんどが海外に輸出されて、修理された上で現役バリバリで使われているのが現状ということ。
下記の図が輸出された中古車の内訳。
ちょっと見づらいが、単月で見ると11万台、半年で約63万台の日本の中古車がアジアやアフリカを中心に輸出されていることが分かる。
上記の一覧は2017年6月のデータですが、同年月の日本国内の新車販売台数が約41.5万台なので、その約1/4の台数が海外に渡っていることに。
どれだけ距離を乗っていようが、たとえ廃車扱いだろうが、日本では絶対売れないボロボロの商用車だろうが、欲しい国に対しては飛ぶように売れているのが現状なのだ。
ちなみに、ウガンダで人気の日本車の宣伝として、下記のような動画もあります。
実際どれくらいで売れているのか?商用車の買取査定相場一覧
そこで気になるのが、実際の売却価格。
自分の会社の商用車、社用車を売ろうと思っているけど果たしてどれくらいで売れるのか?
年式が古い車、または走行距離が長い商用車に絞って実際の買取相場価格を調べてみた結果が下記。
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
1996年 | DX GL | 15万キロ以上 | 31万円 |
2005年 | スーパーGL | 15万キロ以上 | 100万円 |
2005年 | 不明 | 15万キロ以上 | 110万円 |
1998年 | ロングスーパーGL | 13万~14万キロ | 200万円 |
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
2002年 | 不明 | 13~14万キロ | 20万円 |
2003年 | スポーツ | 11万~12万キロ | 34万円 |
2005年 | JPターボ | 8.5万~9万キロ | 50万円 |
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
1999年 | 3.2Dロング | 12~13万キロ | 20万円 |
2001年 | VW | 8~8.5万キロ | 50万円 |
2006年 | 不明 | 7万~7.5万キロ | 82万円 |
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
2000年 | 不明 | 5.5~6万キロ | 25万円 |
2009年 | 不明 | 9~10万キロ | 32万円 |
2011年 | 不明 | 5万~5.5万キロ | 60万円 |
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
2002年 | 不明 | 10~11万キロ | 25万円 |
2005年 | DT63T | 5.5~6万キロ | 35万円 |
2007年 | 不明 | 3万~3.5万キロ | 50万円 |
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
1993年 | 不明 | 7.5~8万キロ | 12万円 |
2005年 | 不明 | 15万キロ以上 | 18万円 |
2006年 | 不明 | 5~5.5万キロ | 40万円 |
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
1999年 | 不明 | 15万キロ以上 | 130万円 |
2002年 | 不明 | 15万キロ以上 | 160万円 |
2002年 | 不明 | 5.5~6万キロ | 325万円 |
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
2001年 | SDX | 11万~12万キロ | 8万円 |
1999年 | SDX | 4~4.5万キロ | 25万円 |
2006年 | 不明 | 4.5~5万キロ | 30万円 |
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
2008年 | 不明 | 9万~10万キロ | 15万円 |
2011年 | 不明 | 2.5~3万キロ | 45万円 |
2010年 | 不明 | 5千キロ | 46万円 |
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
2000年 | 不明 | 15万キロ以上 | 25万円 |
2008年 | ワイルドウィンド | 12万~13万キロ | 42万円 |
2001年 | 不明 | 5万~5.5万キロ | 65万円 |
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
2003年 | 不明 | 8万~8.5万キロ | 12万円 |
2007年 | 不明 | 15万キロ以上 | 15万円 |
2009年 | バン1500DX | 3万~3.5万キロ | 55万円 |
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
2009年 | 不明 | 10万~11万キロ | 17万円 |
2005年 | ステーションワゴン | 10万~11万キロ | 21万円 |
プロボックスとサクシードはカーセンサーのランキングに入っていなかったが、どう考えても社用車としてよく走っている光景を見かけるため掲載。
また、最近ではハイブリッド車を社用車として使う需要も増えてきており、社用車全部プリウス、という会社もある模様。
プリウスもアクアもハイブリッド車の中では大人気車種だが、ガッツリ走行距離が伸びる社用車では車両初期費用をペイしやすい、ガソリン代も安く付く、という理由で人気が高まってきている。
沢山の距離数を乗ることになる社用車、ハイブリッド車や電気自動車は今後企業にどんどん取り入れられていきそうだ。
よく「ハイブリッド車は元が取れない」とか言われているが全然そんなことございません。
下記の記事で詳しくまとめているので、社用車の買い替えや導入を検討されている方はぜひ参考にしてほしい。逆に費用対効果は抜群です。
商用車の買取相場価格を調べてみた結果
商用車って基本会社の持ち物である社用車な場合が多いので、管理自体があやふやになっていたり、故障してもまた買い換えるか、くらいに認識されているケースが多々あるのではないだろうか。
たとえ乗り倒して故障したり、ちょっともう廃車かなと思うレベルになっていたとしても、次の車を買うための資金として十分充当できるレベルで買取査定される可能性がとても大きいのだ。
なぜ走行不能車でも買い取る?部品やパーツはお金になる
いくら海外では売れると言っても、修理費が売却代金を上回ってしまう場合は業者の損になるため、当然輸出したりはしない。それなのに買取業者はお金を払って買い取る場合が多い。
ではなぜ買い取るかと言えば、車のあちこちの部品やパーツ、たとえばバンパーやボンネット、タイヤやバッテリー、はてはガラスなどこれらは業者にとっては品物になるため。
古い車になると、メーカーに在庫がなかったりするので、逆に価値が上がったりする場合もあるようだ。
また、車で使われている素材もお宝グッズ。ボディ自体を鉄やアルミに分別してリサイクルできたりもする。
レアメタルが価値が高い!という話は一昔前に聞いたことがあるかもしれない。これは廃品回収屋さんが成り立っている理由で、パソコンなどの家電製品に使われているレアメタルやレアアースは高く売ることが可能という話だ。
最近ではハイブリッド(HV)車の専用モーター等に使用される高性能磁石にレアメタルが使われていることも話題になり、中国と少し揉めていたニュースも取り上げられていた。
オプション品が無事なら個人売却もあり。ただし・・・
カーナビやオーディオなど高価な社外オプションがついている場合は、個人でオークションに出品したり、個人間で売ったり、買取店で売却することも可能。
ただしこれは外す作業が出てくるため、その技術と労力が必要になるというデメリットがあり、あまり一般向けではないかもしれない。
どこで買取査定してもらうのがおすすめか?
商用車、社用車を売却する際、選択肢としては下記4つ。
- ①乗り換えの際にディーラー下取りしてもらう
- ②中古車ディーラーに持っていく(1社)
- ③輸出専門業者に売却する
- ④一括査定で沢山の業者に査定してもらう
この内、間違いなく安く買い叩かれるか、値段が付かないのが①のディーラー下取りと②の中古車ディーラー1社で査定してもらう方法。
この2つだけは避けておくのが無難。状態にもよるが、10万キロオーバーか10年以上経過している場合はほぼ査定額0円になる可能性大だ。
このページでもお伝えしたが、商用車はほぼ100%と言っても過言ではない確率で貿易業者に流されることになるため、少しでも利益を出すためには安く買取せざるを得ないのが現状。
つまり結論としては、③の輸出業者に直接買取してもらうか、④の一括査定を使うかのどちらかになってくる。
輸出業者と一括査定、どっちで査定してもらうほうがいいか?
これはケースバイケースになるため確定としてこっち!とは言えないが、一番おすすめは一括査定。
なぜなら、輸出業者にダイレクトに流すと言っても所詮は1社になるため、向こうの言い値で買い叩かれる可能性は否定しきれないからだ。むしろ買い叩かれるの前提になってしまうだろう。
ただし、輸出業者に査定をしてもらう価値はゼロではないため、試しにやってみるのは全然アリ。
ネット上でとても精力的に買取活動をPRしている業者が下記。
ダイレクトストック
https://yusyutsusyakaitori.com/
ただし所在地が大阪府吹田市なので、大阪近郊の場合は出張または持ち込み査定をしてもらうことが可能だが、それ以外の場合は電話と写真、メールによる査定になるためちょっと不安は残る。
買取実績も拝見したが、著者が調べた一括査定での買取価格と比べても別段高いようには感じなかった。
年式 | グレード | 走行距離 | 買取額 |
1997年 | 不明 | 26.4万キロ | 35万円 |
2002年 | 不明 | 27.5万キロ | 25万円 |
2005年 | 不明 | 32万キロ | 35万円 |
もちろん中古車の査定は状態ありきなので、もっと高くなるかもしれないし、逆に安くなる場合も当然ありえる。
自分でアクションを起こす作業になるため若干面倒だが、興味のある方は連絡してみてもいいかもしれない。
一番手間なく高額買取が期待できるのが一括査定
一括査定業者も結局は輸出業者に流すことになるという側面はありますが、それでも実際我が家で出してみた結果は大満足。
元々中古車ディーラーで査定してもらった時はゼロ円だったものが、査定業者の熾烈な現場での価格競争が自動的に巻き起こった結果、全く予想しなかった価格で買取してもらうことができたのだ。
電話がかかってくる手間と、現場で査定が終わるまで待っている手間は発生するが、それでもどこに住んでいても全社自宅まで出張してくれる部分の手間削減は本当に助かる。
一括査定の根本的なメリットは「欲しい業者だけが来ること」
情報入力した時点で連絡をしてくるのは「提示された車がほしいと思っている業者だけに限定されている」ということ。
ここが一括査定を使う場合の一番の利点だったのは、実際体験してみてかなり実感できた。
業者はわざわざ経費払って見に来るくらいだから「欲しい」という前提は当然と言えば当然。ライバル競合他社がくることも分かっているため、高額買取されやすい状態前提で見てもらえるのだ。
そもそも業者だって暇ではない。要らない車なんてわざわざ査定しにこない。経費まで使って。
我が家の車は商用車ではないが、それでも12万キロ走行の12年落ち。普通なら値段が付かないのは当然の領域に思い切り足を踏み込んでいた。
それでも50万円オーバーの高値で買い取ってもらえたのは本当にラッキーとしか言いようがない。
商用車、社用車売却の際にはぜひ使ってみて欲しいサービス。
中古車ディーラーでは「これは値段付けられないですね」と一蹴された我が家のエクストレイル(12万キロ+12年落ち)を査定してもらった結果、
0円⇒52万1千円まで価格を上げて売却成功!
我が家では「ズバット車買取比較」を使ったが、社用車など商用で使っている車の場合は加盟業者が業界最大の「カーセンサー」を使ったほうがいいだろう。
査定の土台に乗る業者数が多いほどより高額売却を狙いやすいからだ。
※カーセンサーは加盟業者が2000社超え、ズバットに加盟している業者(約220社)はもれなくカーセンサーにも入っています。さすがリクルートと言ったところ。
見てくれる業者が多い分、オンボロ商用車でもより高値で引き取ってくれる確率が高くなる。
コメント