業者指定の一括査定方法や交渉・電話なし、メールのみで査定を受ける方法

今まで一括査定を使って車を売った経験がある人なら誰しも経験があるかもしれない。

「業者から一気にくる連続電話攻撃」

また、こんな場合もあるかも知れない。

「世話になったあの業者さんの査定だけは今回も受けておきたい」

例えば著者も業者さんだけは選びたいと考えている。

というのも、前回売却時にオートバックスさんが査定に来たことで一気に景色が変わったからだ。

他社は20万、30万円と査定を出してくる中、サラッと50万円の査定を出して「他社さんには言わないでくださいね?」とクールに去っていった。

結果、12年落ち12万キロのオンボロ中古車でも50万円オーバーで買い取ってもらえたのだ(結局他社さんが粘って更に上乗せできた)。

話をもとに戻すが、できるだけ業者を選んでかつ沢山の電話は受けたくない、という人は多くいるのは間違いない。

知識の少ないかたは特にそう思うかもしれない。

そんな方向けに、

  1. 業者指定できる一括査定
  2. そもそも電話攻撃や交渉事が苦手な方にはかなり使い勝手が良い査定方法

この2点について深掘りして詳しくまとめた。ぜひ有効活用してみてほしい。

「これなら受けてみようかな」と思える査定方法が見つかるはずだ。

業者指定ができる一括査定はカーセンサーだけ

結論から言うと、業者指定をしたい場合はカーセンサーを使おう。

カーセンサー公式HP

ただ一点注意点としては、「希望業者がいるかどうかは車種と地域による」という点。

実際に今著者が乗っているエルグランドで試してみた結果が下記キャプチャ画像の通り。

カーセンサーの業者選択画面

査定して欲しい業者をチェックボックスで選択することができるようになっている。

目黒区在住、車種はエルグランド、という条件に対して「あなたの車を買い取りたい」という業者が自動でピックアップされている。

この条件では、「ビッグモーター、ガリバー、カーチス、アップル、横浜ユーポス、BeanS、愛車広場カーリンク首都圏出張査定センター本部、ラビット」の計8社が候補で、チェックボックスを外さなければこのまま8社からメールまたは電話で連絡が入り、実際の査定に移っていくという流れに。

例えば「ガリバーは以前使って対応が悪かったので外したい」という場合、チェックを外せば連絡が来ないようにもできるということだ。

「希望業者だけ呼べる」という使い方と「来てほしくない業者を任意で除外する」という機能がカーセンサーには付いているのだ。

連絡をメールだけにすることもできる可能性あり

カーセンサーには他社にない唯一できる機能として「連絡をメールだけにして欲しい」という条件を付加できるようになっている。

車一括査定の最大のデメリットだと感じる人が多い「連続電話攻撃」を回避したいという人が多い人の気持ちも分からないでも無い。

(ただし電話を受けたほうが絶対的にメリットが大きい理由は後述する)

そんな場合に活躍するのがこの機能。方法は2つ。「よりガードを固める」という言い方が適切か。

メールのみで車一括査定を依頼する際の流れ

ここからは実際にカーセンサーを使ってどのように「電話なしで」査定を依頼したらいいのか、その方法と流れについて図解で説明するので、ぜひ活用してみて欲しい。

カーセンサーで「メールのみ査定」を依頼する方法2ステップ
  • STEP1
    条件入力後に出てくる「メールOK」が使える業者を選び出す
  • STEP2
    備考欄に「メールだけの連絡で」と記載する
①「メールOK」が使える業者だけを選び出す

方法は簡単で、条件入力をしたら出てくる業者の「詳細」を押して、

メールだけ連絡可能な業者の選択方法図解

「メールOK」となっている業者だけを選択。

「メールOK」の業者選択方法図解

ただ、試してみた結果だけで言うと「メールOK」の業者はゼロ。やっぱり実際に査定に来ないことには話にならないのも理解できる。

そんな場合は次の2番目の方法で。

②備考欄に希望を記入する

カーセンサーには備考欄がある。その開き方が下図。

備考欄を開く方法図解

備考欄に「メール連絡のみでお願いします!」と記入しておく。

備考欄の記入例図解

上記の方法で連絡方法をメールのみに指定してガードを固めることができる。

すると依頼した業者からeMailが届き、愛車の査定額を記載した金額が届くことを確認できるはずだ。

もちろんその後にこちらから電話なりでアクセスしない限り査定は進まないため、しっかり連絡をすることは忘れずに。

逆に、業者が情報を見落として電話連絡をしてくる可能性があるため、連絡が来た場合はちゃんと受けておくことをおすすめする。

いや、むしろ真剣に車を高く売りたいという場合はちゃんと電話連絡を受けて実際に査定に来てもらうべきだろう。

普通に考えれば分かるが、実際に来てもらわないことには正確な査定はできないし、ましてや業者も高く買いたくても現物を見ないことには高額査定を付けようがない。

ここだけは事前に知っておいたほうが得策。

選択画面に希望する業者がいない場合は?

著者のように「オートバックスさんにもう一回来て欲しい」という場合、カーセンサーの選択画面にオートバックスがいなければ来てもらえない。

この場合はもう、実際に家から一番近い店舗へ実際に持ち込みするしかない。

持ち込みするのは面倒だが、手段としては有効に働く。

一括査定で高額金額をゲット、最高値を把握したらそのまま希望業者に持ち込みして「これよりも高く買ってくれるなら今すぐ売ります」と伝えられるからだ。

ただ、たくさんの買取会社を1社ずつまわっていくのは大変だし時間がないと無理。

どうしても見て欲しい業者がいる場合のみ、自分で足を運んで見てもらうことはできれば実践したほうが良い、というイメージで大丈夫だ。

とりあえず「大体の査定価格だけ知りたい」という場合は

まだ売却を完全に決めたわけではないが、なんとなく売ろうかな、もしくは値段次第で売りたい、というニーズも多いだろう。

でもわざわざ査定をしに来てもらうのも申し訳ないし、売るかどうかわからないのに来てもらうのも道徳的に気が引ける、という場合もある。

そんな場合に、気軽に申し込めるサービスがDMMオートだ。

こちらはスマホにアプリをインストール、アプリで愛車の写真を撮影して情報を送るとAIがビッグデータから愛車の査定額を算出、わずか3分で買取価格が分かる、という使い勝手の良いサービス。

これなら一切電話はかかってこないどころか、人の手も全く煩わせることなく査定が完了する。

査定内容に対して納得できればそのまま売却に進んでいくという流れ。

とりあえず車の査定額だけ知りたい、シミュレーション的に金額だけ知りたい、という人にはうってつけだろう。

詳細については下記記事でまとめている。

【交渉事や対応が苦手な人向け】査定の選択肢厳選2つの方法

ここまでは一括査定を使った方法での業者の選び方を解説したが、実は一般的な一括査定以外でも効率的に、かつ電話連絡を回避しつつ高額査定を受ける方法がある。

交渉事が苦手だし面倒くさいことは避けつつ、できれば高く売りたい、というユーザーのわがままを叶えるサービスだ。

中でも下記で紹介している「ユーカーパック」は、限界付近の最高値も狙いつつ、手間も最小限に抑えながら査定を受けられるため非常に使い勝手がいい。

1社だけからの連絡のみ【ユーカーパック】

ユーカーパックも一括査定と仕組みは同様だが、特筆すべきは「電話が一社だけからしかかかってこない」という点。

運営会社が窓口になっている一括査定なので、沢山の業者から連絡が来るのをカットできる。

しかも5000社に対して一気に車の情報を流してくれて、その中で一番高値をつけた業者に売ることが可能。連絡を受けたくない場合には使い勝手がかなり良いと言える。

ユーカーパック査定の流れ
手間いらずでユーザーに優しい

一度ガソリンスタンドに行くか、担当査定士の現地査定を受ける必要があるが、従来の一括査定のように大量の電話と査定士が押し寄せることはない点が大きなメリットと言える。

ユーカーパック公式

こちらも電話は1社のみ【車査定・買取の窓口】

車買取・査定の窓口

こちらのサービスも基本的にはユーカーパックと同じような仕組み。

大きく異なる点としては、ユーカーパックが5000社加盟しているのに対してこちらは何社加盟しているのか不明。

またユーカーの流れが「査定申込→提携店で査定→車両情報を買取会社へ送信」というのに対して、こちらは「査定申込→買取会社を運営会社が選定→買取会社より連絡→査定」という流れ。

つまり、運営会社が業者を選定するよりは買取業者さんが「その車欲しい」と手を挙げてもらったほうがより高く売れる確率は高いと考えるのは必然。

その点からも、こちらのサービスよりもユーカーパックを使ったほうがいいだろう。

ユーカーパックはオートオークションの仕組みを導入

車業界の業者さんだけが入れるオートオークション、実は個人でも代行してやってもらうことが可能。

その仕組みや手数料などについて、興味がある方は下記を参考に。

他にも車を売る方法はあるにはあるが…

実際に業者さんを指定して売る方法や、個人間での売買方法もあるので紹介しておこう。

ただしかなりの上級者向けになるため、もし利用する際は慎重に行う必要がある。

ネットオークションで売る【ヤフオク】

ヤフオク

ヤフオクで車を売っている人や業者も沢山いる。

著者も一度は検討してみたが、正直言って難易度が高くまたトラブルや事後手続きなどもかなり面倒なためおすすめの方法とは言えない。

念のためこちらについてもデメリット面を深掘りして詳しくまとめた。

グーネット買取なら完全に業者を指定できる

グー買取公式サイト

こちらは一括査定ではなく、自分の車種や情報を入力すると、その車を買い取ってくれる可能性があるお近くの中古車ディーラーが出てくる仕組み。

そこに対して自分で連絡をして実際に査定をしてもらう、といった流れになる。

例えば、著者が買ったエルグランドを例に取ると、「東京」「日産」「エルグランド」と入力して「買取強化店を探す」をポチッと押したら、「そのエルグランド、欲しい!」というお店がズラッと出てくる。

エルグランド買取強化店一覧

先述の通り、自分で完全に業者を指定したい場合はこのGoo買取はすごく使えるシステム。自宅近場の買取店というのも安心感がある。

ただし、Goo買取を使う上での注意点としては、もし1社だけでお願いしてしまうとライバル会社もいない状況で買取価格競争も一切起きないという点。

価格競争が起きなければ当然高値は非常に付きづらくなるというデメリットが大きい。

だからGooネット買取利用の際は「ピックアップされた業者にできるだけ多く査定を依頼する」という点でこのデメリットをカバーできるだろう。

複数査定依頼は可能な限り実施しておく点では有効活用できる。

グーネット買取公式

業者選定と電話連絡回避、メールのみ査定のまとめ

まずは必須でカーセンサー利用というのが前提になるが、カーセンサー使うのは嫌だ!という場合には下記を参考にそれぞれ使ってみてほしい。

  • 業者も選べて一番高値で売れる確率が高い(持ち込みなし)→カーセンサー
  • 連絡は1社だけにして欲しいorオークションに参加して売りたい→ユーカーパック
  • とにかく自分が選んだ業者だけで査定して欲しい(要連絡and持ち込み)→グーネット買取

査定士にどうしても来てほしくない、という場合はユーカーパック一択でOK。

ただ、買取額をできるだけ高く上げることのほうが嬉しい(カーセンサーが該当)のか多数の査定を直接受けず手間をかけないことを優先させるのか(ユーカーパックが該当)はしっかり把握しておきたいところ。

当サイトは「限界まで高く売る」というテーマを掲げている以上、ここでは限界査定を狙う点でやはりカーセンサーは外せない。

そのメリット・デメリットについておさらいの意味も含めてまとめておく。

カーセンサーを使う場合のメリット・デメリット

メリット

  1. 一括査定の中では最高値査定が出る可能性が一番高い
  2. 現場で査定士がどこを重視しているのかが把握できる
  3. 現場でのやり取り限定のメリットが受けられる場合がある

デメリット

  1. 一斉に電話がかかってくるので対応が面倒
  2. 現地対応の時間が取られる

メリット1:一括査定の中では最高値査定が出る可能性が一番高い

なぜカーセンサー(または他の一括査定)を使うのが一番高く売れやすいかと言えば答えは簡単、

「現場で業者同士が火花を散らして価格競争を行うから」だ。

しかもその買取業者さんたちは、「あなたの車を今すぐうちに買い取らせてください!」とわざわざ遠くから足を運んで自宅まで査定に来ている業者「だけ」が来ているわけだ。

魚を釣るには魚がいない場所じゃないと釣れない話ではないが、業者はまさにその魚。一括査定はその魚を釣るための釣り堀。

しかも現地で同時査定(同じ日にちの同じ時間)させることで驚くほど業者同士で競争が始まることは著者も実際に体験済み。

恐ろしいほど火花を散らして価格吊り上げ大会が開催される。

圧倒的な査定差額を引き出すためには現地査定ありきで考えておくのが大原則だ。

メリット2:現場で査定士がどこを重視しているのかが把握できる

現地査定をする、それすなわち査定士が愛車のどこをチェックしているのかをナマで見ることができるし、実際どこを重視して見ているのか、またどこか不具合があったのかなどが直接聞ける。

しかも業者によって見るポイントが変わったりすることもある。

オートバックスカーズの場合はタブレットに情報入力するだけで全査定士が画一的に査定を実施できるようなシステムを導入していたり、カーチスの場合は査定士によってそれぞれの見方をしていたり、なども体験済み。

つまりいろいろな見方をしているということは高くなったり安くなったりするのはもちろん、今後の車売却に対してどこを気をつけておけば高く売れやすくなるのかも理解できる。

今後も車を乗り続ける人なら知っておきたい情報を現役の査定士から聞くことができるよい機会となるのはメリットだろう。

メリット3:現場でのやり取り限定のメリットが受けられる場合がある

今回オートバックスカーズが査定に来た際に”オートバックスで使える5000円分の商品券”をプレゼントしていただいた。

ネットだけで完結するようなサービスの場合はこういったメリットは受けられない。

また前回の売却時では限界査定を迎えたのが50万円だったが、最後の最後までカーチスが粘り続け、結果として最高値に21,000円上乗せ。

最終買取価格が52.1万円にまで伸びたのも現地でやり取り、交渉した結果の賜物だ。

編集部
編集部

現地査定は手間がかかる分、目の前で査定額が上がっていくのがリアルに体感できますよ。

では続いてデメリットも見てみよう。

デメリット1:一斉に電話がかかってくるので対応が面倒

多数の電話がかかってくる問題、これこそ現地査定型一括査定の最大のデメリットと言っていいだろう。

この記事のテーマでもある「電話連絡を回避する」という意味ではメールだけで査定を受けることもできるが、それだと最高値査定は望めない。

そもそも査定士も実際に車を見ないと金額も出せないという問題がある。

このため、もし本当に売却する意思が固い場合はしっかり電話を受けることをおすすめする。

かかってくる電話の内容は「現地へお伺いしたいのですがいつがご都合が良いですか?」この一点だけなので、日時を答えれば電話は終わる。

少しの間の辛抱だ。

デメリット2:現地対応の時間が取られる

電話→日程調整→現地査定の手順を踏むと、平均5社ないしそれ以上の買取業者が現地訪問査定に来る。

もしこの日程や時間をすべてずらすとそこそこの時間が奪われることになるため、時間のロスが激しい。

これが苦にならない場合は問題ないが、このデメリットを克服するためにもぜひ「同時査定」の実施を検討してみよう。

同じ日時に査定士を呼ぶことで時間のロスを避けられるのはもちろん、同業他社に目の前で車を奪われまいと激しい査定競争を誘発させられるため価格上昇に大きく寄与できる。

デメリットを克服しつつ最大のメリットを享受できるこの「同時査定戦略」はおすすめだ。

車を同時査定してもらった人たちの口コミ

カーセンサーなど業者が訪問査定をする際に「同じ日の同じ時間で同時に査定をしてもらった」人たちの口コミ内容も参考になる。

「最初45万円だった査定が最終70万円になった」

「スタートの会社が30万円→最終55万円になった」

これらの口コミはまさに著者も経験済み。

繰り返しになるが、「同時査定」はぜひ行ってみて欲しい。

その効果と威力を目の当たりにすることで”本当にやってみてよかった”と実感することができるはずだ。

業者指定しつつ、より多くの査定を受けられるのはココだけ

カーセンサー

自分で業者を指定できる、選択性を取り入れているのはリクルート運営のカーセンサーだけ。

更に加盟登録した業者の数も業界最大なので、大手はもちろん、中小零細の買取業者も「欲しい!」と手を挙げてくる可能性大。

つまりそれだけ高く売れる可能性が広がることに繋がる。

デメリットとしては、自分で業者を選ぶと本当はもっと高値でも欲しいと考えていた買取業者を遠ざけてしまう点と言えよう。

その意味においては、カーセンサーが抽出した買取業者は素直に全部選択しておくほうが無難だ。

確率を上げられるのはもちろん、何より業者間での査定価格競争を激化させられる。これが値段交渉には一番のスパイスだからだ。

カーセンサー公式

※車一括査定サービスおすすめの選び方

どうしても業者対応が面倒で受けたくない、一括査定を代理でやって欲しい、という場合は、文中で紹介した「ユーカーパック」でお願いしてみよう。

面倒さを取るか、より高値売却の確率を上げるかは、読者さん次第。

総合的に見て一番高く売れやすいのはやっぱりカーセンサーであることは間違いない。

上記口コミを見ても分かる通り、同時査定はやはり最強の値上げ手段だからだ。

あとは個々のスタンスや考え方によって使い分けるのがいい。

個別で大手業者に査定して欲しい場合の参考記事

「前に世話になった業者にもう一度査定してもらいたい」「試しにあの有名店で見てもらったらどうなるか」と考える場合もあるかもしれない。

大手の中古車買取店を使った人たちの口コミをリサーチしてあるので、気になるお店があれば参考にしてみてほしい。

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