中古車を買う時にハズレを引かない選び方と注意点

中古車の状態なんて見抜けない人のための選び方

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中古車を買う時に、恐らく多くの人が「なんとなくこの車、良さそうだな?」と感じて見に行って、そのまま買う、という流れではないだろうか。

著者もよく見てるので分かるが、カーセンサーとかグーとかで中古車を見てるときってとても楽しいひと時。

ただ、選んでる脳内基準を推測するに大体下記8つに分類されるはずだ。

欲しい中古車を選んでる人の脳内自己会話
①値段:「お、これ欲しい車これだよ、じゃあ安い順にソートして、と」②お店の場所:「この車安いね?場所は?行ける範囲だな」③年式:「5年落ちか。全然許容範囲。」

④走行距離:「5万キロか、まあ許容範囲。」

⑤車検の有無:「車検も残ってるし条件も悪くない。」

⑥写真で内外装チェック:「ナビもバックモニターも付いてるし状態も良さそう!」

⑦修理歴チェック:「修理歴なしか。これいいね!」

⑧お店の口コミ:「なんだかいい評価が多いね。いいなこれ、ここ問い合わせてみるか!」

大体こんな感じではないだろうか。

ただ、実際に中古車を買ってみて、「これって本当にそれでよかったのか?」と思っていて。むしろダメでした。

何故かって、著者が安く買った中古のエルグランドが不具合出まくりだったからだ。

これ、やっぱり安かろう悪かろうじゃないけど、ある程度見極めの基準って付けておいたほうが良いってことが買ってから認識することに。

とはいえ、よく分からない。中古車が良いか悪いかとか、特に専門的なことなんで全然判断ができない。

ただ一つ言えるのは、相場よりも相当安く売られている車はなんかある可能性が高いってこと。

これはやっぱり押さえておいたほうが良さそうだ。

素人には査定士みたいな判断はできない

選び方の基準を見ると、ネットではいろいろ書かれている。

冒頭で挙げたポイント以外だと、やはりお店の営業マンの話す内容を信用するしか方法が見当たらない。

大体営業マンが言う内容は下記の通り。

「この車は年式に比べてかなり程度が良いですよ!」

「かなり勉強した価格設定になってると思います!」

「全部チェックして整備も終わってるので大丈夫ですよ!」

こんな具合だ。経験がある人も多いだろう。

そりゃ営業マンとしては目の前に「車買いたい」って思ってる人がいるわけで、売れたら成績もガーンと上げることができるし、ほぼ全ての営業マンがいいことしか言わないがちだ。

しかも、こっちとしては車の状態なんかよく分からないし、下に潜ってチェックするとかエンジンからかすかな異音がするとかそういうことは一切分からない人がほとんどなのだ。

でも、私たちユーザーには知られざる世界が意外と身近で起こっているのも事実なのだ。

下記をみてほしい。

お店によってはまだまだ事故隠しや走行距離の改ざんなども横行している

今どきメーター巻き戻しとかそんな時代錯誤な隠蔽工作、やってる?と思いがちだが、全然普通に行われている。

特に多いのがヤフオク。これを見てほしい。

走行距離が改ざんされた車の一覧
走行距離不明となっている車の一覧

あと走行距離改ざんもニュースに。

中古車の総走行距離メーターを不正に巻き戻して高く売る詐欺商法を巡り、国土交通省が講じた対策をすり抜ける手口が広がっている。走行距離は車検時に車検証に記載されるが、過去2回の記録しか残らないのを悪用して書類上、巻き戻しの形跡を消す方法だ。

出典:毎日新聞

逮捕容疑は、共謀して昨年9月8日から同9日までの間、同店で販売する中古軽自動車の走行距離計を約14万キロから約6万8千キロに改ざんして展示。

出典:カナコロ

判決によると、信祐被告は弟(45)=同市中高根、千葉簡裁が罰金20万円の略式命令=ら3人と共謀し2014年12月中旬ごろから15年8月19日までの間、自宅で、5回にわたりパソコンを使ってインターネットオークションサイトに中古軽自動車5台を出品した際、商品説明欄に、過小に改ざんした走行距離を表示したほか、閲覧した5人に誤信させ、14年12月23日~15年8月31日、5台を落札させて現金計約150万円を振り込ませてだまし取ったほか、関東運輸局長の認証を受けずに同社を経営した。

出典:千葉日報

これ、一般的に売られている中古車がメーター改ざんされてるかどうかって、もう我々素人には一切分からない。

ちなみに、メーターが改ざんされているかどうかは車検証を見れば分かるのだが、

車検証の走行距離記載

車検の期間は2年以内でも受けることができるので、上記引用記事にもあるとおり2回連続で受けられてたらもう分からない。お手上げだ。

走ってる距離が長いほど、不具合が出る可能性はやっぱり上がる。

我が家で買ったエルグランドも、9万キロで買ってやっぱり不具合出まくりなのだ。

日本車だから大丈夫、という安易な発想だけで買うのはちょっと考えものなのだ。

中古車の良し悪しがひと目で分かる鑑定書付き中古車を選ぼう

大体の場合、中古車である以上不具合やキズの大小はあれど何らかのダメージは有るわけで、なおかつ、それを懇切丁寧に教えてくれる中古車屋さんも少ないというのが大前提だが…。

それでも新車よりも中古車で選択したい場合はどうしたものか。

一つの大きな指針となるのが、「第三者機関のお墨付きが付いた鑑定書」が付いている中古車を選ぶこと。

カーセンサーの場合

業界最大手の中古車販売ポータルであるカーセンサーの場合は「カーセンサー認定」という印が付いている。

品質評価で安心の車選びカーセンサー認定
https://www.carsensor.net/nintei/

カーセンサー認定のマークが付いた中古車

車両検査専門会社である「AIS」から公正な判断を受けてカーセンサー認定は付与されている。

グーネットの場合

カーセンサーと双璧をなす大手中古車ポータルグーネットの場合は「グー鑑定」が付いている。

グー鑑定
https://www.goo-net.com/kantei/

グー鑑定のマークが付いた中古車

NPO法人である「日本自動車鑑定協会 (AAA)」の鑑定を受けて、グー鑑定は付与されている。

鑑定書は販売店がわざわざお金を払って付与している

ちなみに、これら鑑定書は販売店が自らコストを払って鑑定書を付与している。

お金払ってまで車の状態を保証しているわけだ。

本来なら中古車なんてそれなりの状態でそれなりに整備して(した風に装って)売ったほうが余分なコストが掛からず効率的なハズ。

にもかかわらず、販売店自らがわざわざお金払って鑑定書を付けてるってことは、やっぱりそのお店は優良店だし、販売している車に対しても自信と誇りを持っていると言えそうだ。

ユーザー目線、顧客の立場を重視した商売をしているお店と言ってもいい。

鑑定書が付いていることで、その車の状態が書面で保証される。

営業マンが「大丈夫ですよ」「安心ですよ」という根拠のない口車に乗らずに済み、安心して購入できそうだ。

商売自体を長い目で見て、安い車を叩き売ってあとは知らん、不具合が嫌なら高額な保証料を払えよ?というスタンスは排除しているということだろう。

ちなみに鑑定書の導入率は全体の約40%ほど。

やっぱり少ない。

ただしそのお店の展示車全てが鑑定付きではない点に注意

ここまでの説明を読んでもらうと、「じゃあ鑑定書を発行している会社で買おう」となるのだが、実はそんなことはなく。

ポータルサイトには鑑定付きで掲載しているけど、販売している他の車には鑑定を付けていない場合もあるので要注意。

やっぱりおおっぴろげに見られる車は綺麗に装飾しておきたいもの。

でも実際売ってる車には鑑定なんて付けてらんない、という業者も少なからず存在するのだ。

実際に見に行って、鑑定書の有無は現場で確認することをお忘れなきよう。

安さと購入後のトラブル発生はトレードオフ

不安要素が多い激安中古車、アウトレット中古車(次の項目で説明しています)を買う場合は、当たればラッキー、最悪あとで修理代がドカンと乗ってくる、という覚悟を持った上で買ったほうがいいかもしれない。

車に乗りながらなんだか余計な心配しながら乗りたくないって場合は、やはり鑑定書付き、保証付きのしっかりした中古車を買うほうが無難。

結局安さと故障の出やすさってトレードオフなのだ。等価交換の法則が働きがちなのだ。

販売単価が大きい商品ほど、業者も利益が大きくなるためどうしてもいわゆる「騙し」とか「事実不告知」は出やすくなる。これはもう致し方ない。

著者も今後は安さだけに目がくらんで買っちゃうような真似だけはしないよう、しっかり貯金した上で買い替えを実施したいと思っています。

最近だと「アウトレット中古車」というジャンルができているが…

アウトレットと聞くとなんだか耳障りのいい横文字だし、大手が販売してるしなんとなく大丈夫でしょと思いがち。

でもアウトレット中古車って要するに「現状販売車」なのだ。

キズや不具合、損傷箇所があるけど修理もせず整備も点検もチェックも行われずに販売されている車なので、しばらく乗ってみないと分からないという、ある意味「賭け」の要素がある。

そして整備とか保証も付いていなくはないが1ヶ月とか3ヶ月とか超短期間。

ちゃんとした整備に入るには10万円以上の高額な有償保証に入らなければならない。

逆に言うと、業者はここで利益を上げていると言っていい。我が家も中古車買った時に販売業者さん最終交渉のときのぶっちゃけトークで教えてくれたので間違いない。

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