査定はココを見ている!現役査定士に聞いてみました

更新日:2017年09月16日
査定士はどこをチェックしているのか現役査定士に聞いてきました。

中古車の査定と言われて我々が思いつくのが、車種は元より走行距離やボディーカラー、内外装のキズやへこみなどが思いつきますね。

けれども実際の査定士はどんなところを見ているのか、査定は百戦錬磨の査定士が行うため個人では知りえません。

我が家で一括査定を行った際に、終わってたまたま暇そうにしていたよくしゃべる話の合う査定士がいたので、彼から色々細かく聞いてみました。


また車を売る可能性は高いし、ちょうどこのサイトを作っていたこともあってネタに困っていたのでガッツリ聞いてみたら、本当にペラペラとよく喋ってくれました!



    査定士はこんなところを見ていた!

    査定士との会話実録

    著者:「今の査定ってどこ見てたの?」

    業者:「そうですね〜まず距離とボディ周りの・・・」

    著者:「いやそういう分かりきったところはいいからさ、もっと細かい点を教えてよ!」

    業者:「は、はい、分かりました!」

    とこんな感じで会話がスタート、とりあえず全部聞きだしたことを下記にまとめてみます。


    走行距離

    距離については多くを語る必要はないかもしれませんが、当然ながら距離数は多いより少ないほうが断然いいに越したことはありません。ただし参考になるポイントとして、年間平均距離数を見ているとのことでした。
    • 普通自動車:10,000km
    • 軽自動車:8,000km
    走行距離数を年式で割り算して出てきた距離数が年間走行距離の平均値。この基準値よりも上回っていればマイナス査定、下回っていればプラス査定になるとのこと!

    例1)普通車7年落ち走行距離10万キロ

    走行距離 年式 平均走行距離
    100,000km 7年落ち 14,285km/年
    ⇒基準を上回っているのでマイナス査定!

    例2)軽自動車5年落ち3万キロ

    走行距離 年式 平均走行距離
    30,000km 5年落ち 6,000km/年
    ⇒基準を下回っているのでプラス査定!


    ボディーカラー

    ボディカラーも重要な査定項目。一般的な人気色は、ホワイト(白)、ブラック(黒)、シルバー(銀)などになります。

    ボディーカラー人気ランキング

    走行距離 年式 平均走行距離
    1位 ホワイト 31%
    2位 ブラック 19%
    3位 シルバー 14%
    4位 グレー 9%
    5位 ブルー 8%
    6位 その他 7%
    7位 レッド 6%
    8位 ブラウン・ベージュ 5%
    9位 グリーン 1%
    10位 イエロー・ゴールド 11%

    ただし、これは車種によって大きく変わります。例えば分かりやすいところで言うと、フェラーリと言えば「赤!」ですよね。白いフェラーリよりも断然赤いフェラーリを見ます。

    例えばスバルインプレッサなら「青!」こちらもイメージが青、という印象。シルバーに乗ってるオーナーも多いですね。赤や黒に乗っている人もいますがやはりどちらかという印象。

    一概にホワイトだから高い!と言うわけではなく、その車種によって人気カラーは異なります。ただし、大体はこのランキングの順位で人気が高いようです。


    外装の状態

    こちらもメジャー項目。キズ、ヘコミ、エクボ、侵食、サビ、割れ、ズレ、ぶつけた跡がある場合はマイナス査定となります。細かい点として、キーの差込口の周りに差し込みそこねて小さなキズが付いていたりするのもチェックしています。

    あとは修理歴があるかどうか。車検証に修理歴は記載されませんが、整備手帳には修理歴が記載されます。

    ただし、
    • 擦ったりして板金塗装を行ったことがある
    • ドアなどぶつけて交換したことがある
    これらについては事故車扱いとはならないため、修理歴のある車にはなりません。

    日本自動車査定協会が定める修理歴(事故車)は、「交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に欠陥を生じたもの、またはその修復歴のあるもの」となっています。

    ただ、修理歴が整備手帳に記載されていないからといって査定士はこれらの状態を見逃しません。

    ワンポイントアドバイス

    傷やヘコミがあるからと言って査定前に直してもほとんど金額に影響はしません。むしろその修理代を払った分が丸々損になる可能性すらあります。修理すべき箇所があってもそのまま査定に出したほうがよいとのこと。


    車検の残期間

    車検については意外でしたが「残っていれば期間にそれほど影響はない」とのこと。数ヶ月程度なら車検が残っていようが残っていまいが、それほど査定金額に大きな影響はないとのことでした。

    もちろん車検が完全に切れている場合と1年以上残っている場合は多少の金額差は出るようですが、それでも出て数万円代前半とのこと。

    車検費用って10万〜20万円掛かりますよね。でも通してみると分かるんですが、半日とか一日がかりの場合があります。でも実際の点検時間は「たった1時間くらい」だそうです!

    車検って実は大した項目を見ているわけではなくて、「車検証の発行」に時間がかかっているだけなんですって!

    つまり、費用の相当額は業者があまり労をかけること無く、儲けになってる・・・みたい。確かに我が家も中古車を買ったときの整備サービスを付けた際の項目を車検項目と比べた一覧で比較された表を見せてもらった時に、10倍以上の検査項目があったことを思い出しました。

    ワンポイントアドバイス

    車検が切れているからと言って査定前に改めて通しておく必要なし!車検残期間が短くてもたとえ切れていたとしても、そのまま査定に出してしまいましょう。影響は微々たるもの。車検通しただけ損をします!


    エンジン周り

    エンジンは車の心臓部、ということでエンジンはかなり重点的に見るとのこと。査定額の中でも重要部分です。たとえエンジンが悪くなっていたとして、傷やヘコミ同様事前に修理に出す必要はなし。我々にできることはそう多くありません。

    できるとすれば、エンジンルーム内をキレイにしておくこと。それほど汚れていない場合は、絞りタオルでホコリチリ、汚れを落とす。しつこい油汚れrがある場合は中性洗剤をタオルに染み込ませて拭き取る。これくらいで十分です。あえて専用の洗剤やタオルを買ってきてまで行う必要はないとのことでした。

    もし事故車で完全にエンジンが動かない、大幅な損傷がある場合は査定価格はかなり低くなりますが、それでも一括査定に出すことで引き取り費用なし、または僅かながら買値が付く場合もあるので、諦めずに査定に出したほうが良いとのことでした。

    ワンポイントアドバイス

    もし調子が悪い部分を感じたり、故障しているのに黙っていたりすると、後ほど査定価格から減額処理がなされたりする場合があるので、申告はしておいたほうがベター。


    内装の状態

    内装はぱっと見て目につく汚れを拭き取ったり、掃除機をかけたりする程度の準備で構わないとのこと。減点ポイントとしては下記。
    • ニオイがする:タバコ、ペット、エアコンのニオイ、キツめの芳香剤
    • シート、天井:ヘタリ、たるみ、日焼け、スレ、タバコの焦げ跡、革シートのヒビ割れなど
    • ダッシュボード:割れ、汚れ、開閉部分の破損
    • トランクルーム:汚れ、破損
    • フロアマット:汚れ、破れ

    ワンポイントアドバイス

    ニオイが一番の査定ポイントとなっている模様。染み込んでしまったニオイはその部分自体を交換しないと取れませんが、ある程度のニオイならカーショップやアマゾンで500円程度のスチームタイプ除菌消臭剤が売っているので購入してもよし。


    オプション品

    オプション品は一般的には下記の順番で査定価格に影響します。
    1. メーカーオプション
    2. ディーラーオプション
    3. 社外品

    ただしこれはその場合によりけり、査定士によりけりなところがあるので、一概についていれば良いというわけではありません。組立時に付けるメーカーオプションのサンルーフや、純正カーナビゲーション、アルミホイールなどは査定ポイントアップ。

    フロアマットやシートカバーなど後付でメーカーが付けるものがディーラーオプション。社外品はモノによりけり、その車のニーズに合っているかどうかによっても変わるので、一概に定義付けは難しいようです。ドレスアップパーツはほとんど査定額に影響しないとのことでした(超派手な物は逆にマイナス査定にも成り得る)。

    ワンポイントアドバイス

    ただし、メーカー純正品を外して付けている場合は、その純正品を保管して査定の時に出すだけで査定額は変わってくるとのこと。


    その他

    細かい査定評価になるようですが、ほかにも下記の点をチェックしているとのこと。
    タイヤの残り溝、ヘッドライト、ハンドル、アクセル、ブレーキパット、エアバッグの有無、エアコン、ETC、ワンオーナー

    実際に査定を受けた人たちの口コミ

    フレーム、外装、内装、エンジン、エアコンがメインでエンジンオイルやバッテリーなどは調べませんでした。


    車体やマフラーのサビ、エンジン音のバラツキ、電装品、定期メンテの有無、くらいでしょうか。


    「こちらからマイナスな情報はわざわざ言わなくて良いのでしょうか?」に対する返答

    伝える必要はない。見抜けないのは査定士の責任。



    まとめ:査定士の腕と言うよりはその会社のニーズによる影響が大

    査定士はこれまで何十台、下手すれば数百台もの車を査定してきていますので、それほど鑑定に差が出るわけではないとのこと。

    査定価格に差が出るのは、実質的にはその会社の方針や状態、運営方法、在庫の有無、ニーズの有無などによって大きく変わってくるようです。

    業者によって、軽自動車が得意だったり、ワンボッス系を好んだり、高級車だけは破格の査定額を付けてきたりと、それぞの顧客や得意卸先によっても変わってくるため、その会社の運用状況によって差がつくワケです。

    例えば、最近参入した某カーショップの買取の場合、海外に大量に流すルートを確保しているために、日本車人気の影響で他社よりも大きく査定額を付けることができる、と言っていました。

    業者:「最近あの会社が来るとやりづらいんですよね〜全部持ってかれてしまってる。」

    とまあ、こんなボヤキも最後に聞きつつ、やっぱり分かったことは、「少しでも高額査定を付けてもらうためには、できるだけ多くの業者に査定見積もりを取ったほうが良い」という結論に至りました。

    参考記事
    我が家で使った一括査定も含めて、実際どこがいいのか超具体的に比較してまとめています。

    一括査定を使って車を売るならどれがおすすめ?人気5社で選び方比較