車買取でトラブルになるのは大体この3つ!問題を避けるための注意点と対策

買取業者との話が違うことに焦る売り手

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著者も数回車を売却してきた中で、今のところトラブルは起きていないが、サイトを運営するに当たって取材をしたり、調べ物をしたりする中でさまざまなトラブルが起きていることがわかってきた。

ただトラブルと言っても高い頻度で起きることでもないため、どちらかと言えば事前に知っておくことで避けられるトラブルは回避しておこう、というのが本記事の趣旨。

特に初めて車の売却をする方や心配性な方にとっては事前に解消しておきたいもの。

特に起こりやすい目立つトラブル3つとその対策、予防策について、著者の体験も踏まえてまとめておいたのでぜひ参考にしてみてほしい。

①しつこい勧誘や電話でのトラブル

電話営業にうんざりする売り手

ナビクルで査定したらガリバーから鬼電掛かってくるようになった。
5分間に5回??

いやちょっと査定価格見たかっただけなんですよ…??????

— 竜胆ベル (@Cherubina_bell) 2018年3月8日

売却前のやり取りが一番目立ったトラブルと言える。トラブルと言うよりは印象や心象と言い換えたほうが良いだろう。

特に一括査定を使う場合、一気に多数の業者(平均3~5社)へ売却したいというユーザー情報が届くことになる。

一括査定を使ったことがある方ならもう経験済みだと思うが、申込みをして5分以内には一気に、そして立て続けに電話が鳴る、そして鳴り止まない。連続攻撃である。

1件終わったと思ったら次、そして次とかかってくる。電話をしている間も着信履歴が残っている状態。業者は1件の売却情報に対してコストを掛けているため結構必死だ。

平均は3~5件ですが、人気車や高く売れると判断された車は10件近く掛かってくる場合もあるので、受ける側としては結構疲弊するだろう。

著者も前回の売却では合計6社から電話がかかってきた。12年落ち12万キロの一般的にはオンボロ車と言われてもおかしくない状態の車でもだ。

電話連絡に対する捉え方と対策

ネットで一括査定に登録する人……
車売る気ないならふつーに登録しなきゃいいじゃんって思いました!
電話かけてこないでのあとキャンセル方法とか退会のやり方説明しようと思ったら、電話切れる……まだ電話かかってくるんだろうな?って思います、
電話嫌なら何故、退会しないのだろう?

櫻井拓実 (@cy5a49ktc9EfYeE) 2018年4月17日

確かに見知らぬ業者から立て続けに電話がかかってきたら、ウザい!と思うのが普通の心理と言えよう。

でも裏を返すとそれだけ売りに出された貴方の車を買いたい!という業者が沢山いるということでもある。これは高値で売りやすくなる大きなチャンスなのも事実なのだ。

電話に出ることだけは面倒でも、ここは一旦確実に電話を受けておくべき。業者数が多ければ多いほど高値売却ができやすくなるためです。ここは我慢の一手。長くても1時間ほど我慢するだけだ。

その上で、一気に業者を呼び出すのがおすすめ。同日同時刻に呼び出すことで、日や時間をまたいで対応し続けなければいけない手間を一度で済ませてしまえる効果を得られる。

なぜ同日同時刻が良いかというと、目の前で同業他社が査定を行う状況下では「絶対に車を持って帰ってこい!」と上司から絶対司令を受けている営業マンたちは引くに引けなくなっているわけだ。

つまり我々にとってみれば、値段が吊り上がる最大の好機到来の場と変貌するのだ。やってみれば分かるが、著者としてもこの方法は最大限におすすめできる方法と断言しておこう。

ここはかなり重要ポイントになるため、別の記事で詳しくまとめたので合わせてチェックしておくことをおすすめする。

もし何回もしつこく連絡してきた場合は?

連絡が来る方法はメールと電話になるが、メールの場合はそのままスルーしておけばOK。

一度連絡を受けてしまえばさらにその後連絡が来たりすることは無いし、著者は経験がない。

ただ考えられるパターンとしては、最初に沢山掛かってくる電話にウンザリして途中で電話を受けなかった場合か。これは結構しつこく掛かってくる可能性が高いかも知れない。

この場合に一番有効なのは、さっさと電話に出て一言、「もう売却を決めたので。」これで終わりになるはずだ。

もう売ってしまったユーザーに対して業者も用はないため、ウザすぎるのは超理解できるがささっと対応していち早くウザさから解放されておくのがおすすめだ。

そのほうが精神的にもすぐ楽になれる。

②売買契約自体をキャンセルしたいが断られた

キャンセルを申し出て断られる売り手

売ろうと思って査定に出したあと、契約書にもサインしたあとでやっぱり売却を辞めたくなった、キャンセルしたい、という状況もよくあるトラブルのパターンの一つ。

契約後に友人が買い取ることになった、親に引き止められた、やっぱり売りたくなくなったなど、ほぼ売主側の自己都合によるケースが大半。

査定だけ済ませた後に金額を見てやはり売るのは辞めよう、というのは全然問題ないし、一括査定に出して沢山の業者が来たとしても売らずに帰ってもらうことは全然問題ない。

これが、一旦売る決意をして契約書にサインをした後だと非常にややこしくなる。例え「口頭での約束でも」だ。

契約の成立方法に制限はありませんので,口頭でも契約は成立します。録音は,契約成立のひとつの証拠になります。
出典:弁護士ドットコム

書面だろうが口頭だろうが、一旦取り交わした売買契約は基本的に成立してしまう。

自動車の売却でクーリングオフという制度も基本的には無いので同様だ(財産移転を伴うため)。

ただし、売却する契約書に「車輌引取り期日までの間に限り、買主に書類で通知してこの契約を解約(キャンセル)することができます。」などと記載があれば別になる。

この記載があればいかなる理由であろうと引き取り前までなら契約を解除できるため、どんなに止められようがキャンセルしよう。

問題はその記載がない場合(記載がないパターンも結構多い模様)。

この場合は基本キャンセルはできない、またはキャンセルするためには一定の解除料が必要になる場合も。

業者側も、売却を前提で動いているため、そのための必要経費を掛けているのだ。例えば、

  • 出張査定のための人件費
  • 名義変更費用
  • オークション出品費
  • 車両保管費
  • 車内クリーニング費
  • 陸送費

などなど。

さらにもう売り手が決まってしまっている場合は業者側も信用問題に関わるため、この場合はかなり難しいと言っていいだろう。

買い取り契約後のキャンセルについての口コミ

業界の者です。
基本的には契約書通りですが一般的には違約金は発生します。

中古車の業界は買取も販売も基本契約書を買いた時点でキャンセル料金が発生します。これは法律で認められています。
出典:Yahoo!知恵袋

業界の者です。
普通はキャンセル料金を払えばキャンセルできますが結構払うようですよ!

そのまま売った方が良いと思いますがどうしても納得がいかないならキャンセル料金を払った方が良いです。普通は契約書に書いてあります。
出典:Yahoo!知恵袋

車持ってきてくれる人、朝から既読つかないんですけどー??こんなに1日が長く感じたことなかったんですけどー
ほんまに大丈夫なんやろな
こちとら自車売却契約交わしてしもたんやぞ…
キャンセル出来ませんて言われたんですけどー
幼子抱えて足なしとかほんまに無理いいい

— もちっころもち (@ReiMama11) 2017年3月25日

売る前にいつまでキャンセル可能なのかを確認しておこう

基本的に自己都合によるのがキャンセルの理由なので、どうしても売り手側に負担が生じるのは致し方ない。

売る時もまさかキャンセルすることになるとは思ってもいなかった場合もあるだろう。

もし売ることを迷っている状態であれば、査定だけに留めて契約自体は行わないと仮決めしておき、「いつまでならキャンセル可能か?」を必ず確認しておこう。

不測の事態は思っても見なかった事態で引き起こされるものだからだ。

③買い取り後に減額請求をされた

未申告の不具合が見つかった時

減額請求をされたケースもよくあるパターンの一つで、トラブルの度合いとしては大きいとも言える。

これは一概にどっちがどっちというのも難しく、ケースによって大きく異なるため明確な定義付けは出来かねるが、基本知識として売却前にしっかりと確認しておきたい事項がある。

  1. 事故があったこと、故障がある、調子が悪い部分があることなどを売却時にしっかりと申告しているか
  2. 売買契約書の裏面約款に瑕疵担保(かしたんぽ)責任条項と契約解除及び損害賠償条項があるか※

※瑕疵担保責任とは分かりやすく言うと、売買契約後でも査定時には発見が困難な欠陥が発覚した場合の責任は売り主にある、ということ。

この2点が非常に重要と言える。

トラブル回避のためにも事前申告は確実にしておこう

売る側としては少しでも高く査定してもらいために、不具合など知っていても査定士に伝えないケースが十分考えられる。

しかも相手はプロの査定士、「そんな故障や不具合くらい見つけられて当然でしょ?」と思いがち。

けれども査定士も100%完璧ではなく、ましてやその車に乗って動かして査定することもしないため、あとで不具合を発見する可能性も十分に考えられる。

※実はよくあるトラブルでもあるため、業界最大手のガリバーは「クレームガード保険」なるものを用意しており、加入の有無は売り主に委ねられますが、入っておけば瑕疵担保責任に問われることはない、という流れになっている。

いずれにしても後々不具合が見つかったり、事故車認定されたりして減額されるとやり取りも含めて非常に面倒だし、精神的にも負担があるため確実に申告しておくことをおすすめする。

売買契約を結ぶ前に瑕疵担保責任について聞いておく

瑕疵担保責任は契約書に書いてあるとは言え、大概小さな文字で分かりづらくなっている可能性が高い。

なので、契約書を結ぶ前に「もしあとで不具合が見つかった場合はどうなりますか?」と聞き、契約書のどこに書いてあるのかを提示してもらおう。

逆に、「後日瑕疵が見つかった場合もでも返金請求はしない」という業者もある。

ビッグモーターでは買い取ったあとには一切の減額はしない、という制度になっているため売主側としては安心できる制度になっている。

これはこれで売り手には良い話だが、この場合も契約書のどこに書いてあるのかしっかり聞いておこう。

もし契約書にそれら条項が記載されていない業者だった場合は、実際に瑕疵担保責任はどうなるのか聞いた上で、契約書にサインする前に書面をしっかり求めておくべきかと。

個人売買の際には特に要注意

ヤフオクも含めて個人間で売買する際には契約書自体を撒かないケースが挙げられるが、コレこそトラブルの元。

特にこの瑕疵担保責任については確実に双方で問題が起きやすくなるため、見よう見まねでも良いので契約書だけはしっかり交わしておこう。

契約書の雛形もネットで「自動車売買 契約書」と検索すればいくらでも出てくる。

一例として法律事務所が提供してくれている契約書の雛形を記載しておきますのでご参考までに。

■弁護士法人 阿部・楢原法律事務所
契約書ひな型「自動車売買契約書」

JADRI加盟店なら再査定は禁止されている!

JADORI(日本自動車流通研究所)に加盟している業者は、余程の重大な欠陥でも出ない限り基本的には再査定はもちろん減額されることはない。

これはかなり安心感が高いと言えるため、トラブルを事前に避けておきたい場合はJADORI加盟店に査定を依頼するのもいいかもしれない。

※いいかもしれない、というのは高く売れるかどうかはまた別の問題という意味が込められている。

ちなみに株式会社エイチームが運営する「ナビクル」を使えば、全業者JADORIに加盟しているため超安心。

一括査定でトラブりたくない場合はここを使うといいだろう。

その他注意すべき事項

名義変更について

名義変更は、いつの時点で誰がどこに変更してくれるのか?をしっかり確認しておこう。

大手業者なら滞りなく手続きがされるケースが大半だが、中小零細企業の場合は特に事前確認が必須。

あなたの名前や住所、生年月日はもちろん、実印や印鑑証明、車検証、住民票など重要情報が詰まった書類を渡すことになるため、名義変更がされるまではどんなトラブルに巻き込まれるかも分からない。

できれば契約書に「名義変更が完了してから転売します」と一筆書いてもらっておくのがベターだ。

振込日について

こちらも大手ならほぼ問題ないが、実際著者もどことはいいませんが大手に売ったにも関わらず若干振込日が遅れた経験をしたことがある。

こちらも契約書に一筆書いてもらっておきましょう。

さすがに代金未払いという話は聞かないが、それでも万が一のことを考え、契約書はしっかり保管しておくべき。

離婚による財産分与

婚姻期間中にローンを払っていた車の場合は、その支払っていた期間によって売却したウチの何割かは財産分与に該当する可能性がある。

売却前にもっと詳しく問題点がないかどうか知っておきたい場合は、下記サイトにトラブル事例と弁護士からのアドバイスが網羅されているので参考にしてほしい。

弁護士ドットコム

トラブルで困り果てた際に相談できる場所

トラブルに巻き込まれて最終的に自分ではどうしようも対応できなくなった場合、弁護士への相談という手段もあるが、金銭が発生するためまずは下記へ相談してみるのがおすすめ。

車売却消費者相談室(JPUC)
http://www.jpuc.or.jp/trouble/

国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/

即日現金買取業者はできるだけ避けたほうが無難

どうしても直ぐに現金が欲しいという事情から、即金で現金支払いしてくれる買取業者を探している場合があるかも知れない。

個人的にはあまり、というか辞めておいたほうが無難と言わざるをえない。

おすすめしない最大の理由は2つ。

  1. 安く買い叩かれる可能性大
  2. 履歴(通帳)が残らないためトラブル回避がさらにできづらくなる

大手含め、ほとんどの買取業者は査定後に後日入金となっている。即日で現金手渡しにはそれなりの理由があるのだ。

即日現金手渡し業者のデメリット

今日お金がその場でもらえるならもちろん魅力的だが、業者側はもちろん、売り手側にもリスクは存在する。

それでもどうしても!という場合止めはしないが、デメリットなど詳しくまとめているので下記も参考までに。

即日で買い取ってくれて、その場で現金で支払いをしてくれる業者と注意すべき大きなデメリット
車を売って当日にお金を振り込んで欲しい!そんな緊急を要するケース、意外と多いようです。車買取で即日に現金払いしてくれる業者と利用の際に注意しなければならないデメリットについて詳しく解説しています。
これから売却する方へ

著者も先日一括査定を使って売却をしたが、もしこれから車を売ろうと考えている場合、どのように査定交渉を行ったのかを記事にしているので下記もぜひ参考に。

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