中間マージンをカットした直販方式業者を使えば、安く買えたり高く売れたりできるのか?

更新日:2018年05月04日
中古車を買う時はできるだけ安く買いたい、売る時はできるだけ高く買い取ってほしいと思うのが我々ユーザーが切に願うところ。

どこまで行ったら安くて、どこまでの基準なら高い値段なのか、その判断基準は一旦置いといて、業者さんの謳い文句でよく見るのが「中間マージンカット」という言葉。

販売店なら「直販方式(ダイレクト方式)だから安い値段で買えるのです!」とか、買取店なら「中間マージンをカットした仕組みなので高い査定を付けられます!」というのを耳にしたことがあるでしょう。

で、そもそも論として、

これって本当なの?

ということ。

10年以上会社を経営している著者としては真っ先に「???」と思ってしまうわけです。

このあたりについて書いてみたいと思います。



    中間マージン踏まえた中古車業界流通の仕組みとは

    中古車は基本的にオートオークション(AA)を通じて取引されるのが一般的です。

    売り元である私たちユーザーから業者は中古車を買い取る形で仕入れを行い、そこに販売価格として上乗せをしてエンドユーザーに販売をする、というのが一般的な流れ。

    図解にすると下記です。

    オートオークションの仕組みと流れ図解

    ここには利益はもちろん、沢山の販売管理費、つまりかかった経費が乗っかっているわけです。

    例えば、
    • スタッフの人件費
    • 地代家賃(店舗代)
    • オークション出品、落札、成約手数料、再出品手数料
    • 車を保管する場所代
    • メンテナンス費
    • 陸送費
    などなど。。

    見えないところではもっとかかっている経費があるでしょう。仕入れから2次販売店へ卸す場合も考えれば、そこでの手数料も発生します。

    これらに加えて、お店としての「利益」を取らないと経営は成り立ちませんよね。当たり前のことです。

    なので、別に利益が取られていようがいまいが我々には関係なく、とにかく安く買えたらいいし、高く売れたらいいわけです。

    オートオークションで売る?
    できるだけ中間マージンをカットできるならオークションに入っちゃえばいいじゃん!という単純な考えであれこれやってみた著者の経験と実際どうなのかを下記でまとめています。

    中古車をオートオークションで売る?代行業者は結局使わず売買した理由



    直販方式の仕組みは

    で、これらの諸経費の中から一部を抜いてダイレクトに販売できるから直販方式は安く売れるんです!というのが業者側の話なのですが、大手中古車販売、買取店がこれを分かりやすく図解してくれています。

    中古車買取の場合(T-UP)

    T-UPの中古車流通の仕組み

    画像出典:埼玉トヨタ公式HP


    販売店、オークション業者、買取店の利益とかかる経費、つまり中間マージンをカットできるため高く買い取りできるんだよ!ということが示されています。

    そのとおりなのでしょうね。

    また販売する場合、つまり我々が中古車を買う場合でもカーセブンさんが図解してくれています。

    中古車販売の場合(カーセブン)

    オートオークションを通す一般的な流れ

    一般の中古車流通の仕組み

    カーセブンさんの中古車流通の流れ

    カーセブンの中古車流通の仕組み

    出典:カーセブン公式HP



    要するに、「カーセブンが買い取った車をそのまま店舗でユーザーさんに販売できるから安いんだよ!」ってことが分かりやすく示されていますよね。

    これも全くそのとおりでしょう。

    ちなみに、ガリバーやアップル、カーチス、ラビットなどいわゆる中古車業界の大手は全部このダイレクト方式で中間マージンをカットしていることを謳っています。

    じゃあ問題ないじゃん?と一般的には思ってしまいがちなのですが、だから売るときにはT-UP、買うときにはカーセブンなど大手、という図式が成り立つかどうかはまた別問題だと思っておかなければなりません。


    我々ユーザー側ではどれだけ利益が乗っているのか一切分からない

    つまりこういうことです。

    「直販方式で販売、買い取りされていたとしても、そこに乗っかっている業者の利益分は一体どれくらいなの?というのは全く分からない」ってこと。

    分かったところでクレームを入れるのも違うし、それがその会社の体制なんだし、もっと言えばそんなの当たり前ってことです。

    利益はなんぼ乗っかってようが、買う場合、売る場合それぞれで納得できる金額なのかどうかが全て。

    だから、ここで著者が言いたいのは別に業者が悪とかそういうことではなく、私たちユーザー側がきちんとそれを見比べる目と方法を持って知っておこうねってことです。

    これも当たり前ですよね。

    中間マージンがないから高く売れる、ダイレクト方式だから安く買えるというのを鵜呑みにせず、複数の業者さんを当たって実際それが高いのか安いのかを比較さえすればいいわけです。

    逆に言うと、それ以外で値段の高低を推し量る方法はないとも言えます。


    究極の安値仕入れ、高値売却方法は個人間売買

    オートオークションには業者さんしか入れないのですが、もしかしたらヤフオクやその他ネットオークションで車の売買を経験した方もいらっしゃるかも知れません。

    また、友人から直接譲ってもらったり、売ったりした方もいるかも知れません。

    ヤフオクやその他ネット経由なら、オークション手数料以外は中間マージンが一切かからない、まさに純粋なる直販方式が成り立っているので、いうなれば「超直販方式」。

    ただ、ネットオークションの中には業者さんもいっぱいいますし、それが最安値なのか?最高値で売れるのか?は相場をしっかり把握していないと分かりません。

    また何よりトラブルや問題点が見つかった場合は、業者を通した通常の売買と比べて対応の難易度が格段に上がると言えます。

    これらのことから、著者は興味はあるけど実際にオークションで売買をした経験はありません。

    ヤフオクで売買
    実際にやってみようかと思って色々調べてみたのですが、結構香ばしい状況もあったりします。注意点やデメリットも含めてしっかりまとめています。

    ヤフオクで車を売る時の注意点やデメリット。出品トラブル回避の為にやることマニュアル



    やれることは全部やってからどうするか決めよう

    中間マージンがカットされていればその分だけエンドユーザーは利益を得やすい、つまり高く売れやすいし、安く買いやすいのは事実でしょう。

    だからといって、1社だけで決めてしまうと経験上ほぼ間違いなく高値掴みや売り損をしてしまうと考えています。

    著者は不動産の売買にも携わっているのですが、@いわゆる三為業者(オーナーから直で仕入れて売る業者)は利益を乗せて投資家へ販売していますが、A三為業者さんから仕入れて更に仲介手数料を乗せて販売する仲介業者もいます。

    この場合、いくらAの金額が安く感じたとしても、@の三為業者さんから買えた場合は中間手数料なしで買えるわけです。

    仮に5000万円の物件価格なら、三為業者から買っていれば約156万円カットできたってことです。

    例を図解にすると下記(あくまで分かりやすくするための例です)。

    仲介会社と三為業者から買う時の値段の違い図解

    だからといって三為業者から買うのがベスト、とはならない点に注意


    不動産を例に取るとやや分かりづらいのでこの辺にしておきますが、要するに中古車の売買でも同様のことが起こりうるってことです。


    幸いにも、中古車は不動産売買と比べてかなりオープンな市場のため、比較対象として得られる情報が抜群に高い市場です。

    カーセンサーやGooなど大手ポータルサイトには日々中古車の情報がアップされているし、一括査定を使えばどこが高く買い取ってくれるのかも一気にすぐに分かります。

    できるだけたくさんの情報を仕入れることさえ心がければ、極端に損をするような事態は簡単に避けられるのが中古車市場であるのは間違いありません。


    やってみれば分かる物凄い金額差

    買う場合も売る場合もそうですが、特に金額差が目の前で顕著に現れやすいのが「売る時」と言えるでしょう。

    これは一括査定を使ったことがある人なら実感しているのではないでしょうか。引越しの一括見積もりでも同様の結果が現れます。

    なんでこっちの業者は20万円の買取額なのに、あっちの業者は50万円の買取額になるの?という状況がすぐさま体験できます。
    (これ、まさに著者が直近で体験した価格差です)

    業者数を増やして比較すればするほどその価格差は顕著に出るため、売り手としては凄まじい効果を実感できるし、交渉次第で数万円動くこともザラに起こります。

    これらは全て市場競争が生み出す価格差なのですが、欲しいと手を挙げる買い手が多ければ多いほど値段が吊り上がっていくのは当然の状況とも言えます。

    ネットオークションで落札した人とできなかった人の様子

    ネットオークションで体験した方も多いのではないでしょうか?



    市場原理さえ理解していれば、これらの競争手段を使わない手はないと言えます。


    売買の際に使えるサイト

    やれることをやりきろうとは言え、手間暇時間をかけすぎるのも非効率的だしなにより面倒くさいです。

    何度もあちこちの業者に足を運んだり連絡をとりまくったり、、、好きな人は全然やったほうがよいですが、買う時、売る時にネットを使ってより効率的に売買できる方法を最後に紹介しておきます。

    買う時

    なびくる+(中古車のお探しサービス)
    https://a-navikuru.com/


    上記サイトは「お車お探しサービス」といって、希望条件の中古車を探してくれるサービス。

    カーセンサーなど大手ポータルを見るのも大事ですが、実際に我々一般人が見れる情報は全体の約3割程度とされています。

    つまりおいしい情報や格安状態の車両については非公開となっているということ。それらは業者間でやり取りされます。これも当然といえば当然ですね。

    そんな非公開情報の車両のなかから探して提案してくれるのが上記サイトたちを使うことで可能になります。

    中には新古車(新車だけど登録車両)が見つかることもあるので、中古車を買う場合には使ってみるのがおすすめ。


    ちなみに、新車では誰もが行う値引き交渉ですが、中古車販売店ではかなり難しいなと言う経験をしました。

    下記も参考までに。

    中古車値引き交渉体験
    実際に著者が中古車販売店で今乗っている車を値引き交渉しつつ買った時の体験談をまとめています。

    中古車を値引きして安く買う方法は通用するのか?実践して分かったこと


    売る時

    売る時はなんといっても一括査定が一押し。

    著者も前回使ったときには、予想の斜め上を行く査定額で買い取られていったので、今乗っている車の頭金として活用できてすごく助かりました。

    こちらもぜひ使ってみてください。


    カーチスさんからちゃんと振り込まれました



    中古車ディーラーでは「これは値段付けられないですね」と一蹴された我が家のエクストレイル(12万キロ+12年落ち)を査定してもらった結果、


    0円⇒52万1千円まで価格を上げて売却成功しました。



    https://www.zba.jp/car-kaitori/

    ※10万円当たるキャンペーンもやってます。


    中古車売却体験
    実際に売った時の状況を詳しくレポートでまとめていますのでこちらも読み物として参考にどうぞ。

    我が家の車売却はこうやった!高額売却できた流れを完全レポート